会場の3Fのシアターは、立ち見も出る程の大盛況。
実は、行く前までは「マット・ペイントって何? アニメのセル画に絵の具を塗るようなモノ!?」くらいに思ってたのですが、ポール氏の話を聞いてやっとその意味がわかりました。背景や、3Dで作ったモノの表面を描くお仕事なんですね!
それにしても、『トイ・ストーリー』や『カーズ』などの3DCG映画は、全部3Dソフトで作っているのかと思っていましたが、驚くほど沢山マットペイントが使われているのを知って、ビックリしました!
ちなみにポール氏は、『スター・ウォーズ』のマットペイントに携わった後、『スター・ウォーズ エピソード3』、『マトリックス』、『Mr.インクレディブル』からオファーがあったそうですが、迷わず『Mr.インクレディブル』の仕事を選んだのだとか。その後『カーズ』も手がけたそうです。

お話の中で面白かったのは、マットペイントの中で、隠れキャラをいろんな所に描いている、という事です。例えば、『Mr.インクレディブル』の中で、ボブが着ているシャツが『モンスターズ・インク』のマイクとサリーの柄のシャツだったり、釣った魚が『ファインディング・ニモ』のサメだったり。『カーズ』の中でも、空の雲が車の形をしていたり、すれ違うトラックが『トイ・ストーリー2』に出て来るピザ・プラネットの車だったり、などなど沢山! こういう事を知ったら、もう一度じっくり見返したくなりました☆
こんな遊び心があるかと思えば、ポール氏は、描き上げたマットペイントを初めて監督に見せる時は、ダメ出しが出ないかどうか「いつも胃がキューっと痛くなる」とおっしゃってました。胃が痛くなるのは世界共通なんですね。
それから、会場のApple Store銀座3Fのシアタールームの椅子は、ピクサー本社の試写室にある椅子と同じ物なのだそうです! 何だか嬉しくなって、座面のフカフカ生地をなで回しちゃいました

最後にポール氏は「何かあったらメールして」と、自分のメールアドレスを公開してました! 「○○○○@pixer.com」という格好良すぎるアドレスです!
でも、みんな一斉にメモしていたので、日本からのメールが急増するのではないか? と心配してしまいました。とりあえず私も送っとこうっと♪

マットペイントに注目して、もう一度見返さねばなりません


3D作品の中にも、確かに人の手仕事の温かみが残っていると思うとホッとします

※7/8追記 CNET Japanの“DVDでも触れていない「Mr.インクレディブル」の秘密”という記事でイベントの様子が詳しくレポートされています。
マジで行きたかったので、ホントうらやましいッス!
それにしても「胃が痛くなるのは世界共通」だったとは(爆)
行ってきました〜♪ こんな感想しか書けない私のようなビギナーが行って、なんだか申し訳ないです。
質疑応答などではもっと専門的な事も話されていたのですが、そこまでレポートできなくてすみません。 また機会があったら、次回は是非もうちょっと技術的なことも勉強してきてレポートしたいと思います!